全国高校野球選手権大会 2012年(平成24年) |龍谷大平安硬式野球部応援サイト ~ALL 平安~ 目指せ全国制覇!!

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全国高校野球選手権大会 2012年(平成24年)

背番号 守備 氏名 学年
1 投手 田村嘉英 3
2 捕手 平城拓郎 3
3 一塁手 久保田昌也 3
4 二塁手 梅田響 3
5 三塁手 嶋田侑人 2
6 遊撃手 基村侑也 3
7 左翼手 有田浩之 2
8 中堅手 井澤凌一朗 3
9 右翼手 高橋大樹 3
10 武本光平 3
11 杉本浩隆 3
12 小林和気 2
13 目賀田裕人 3
14 森勇太 3
15 前本飛翔 3
16 石川拓弥 1
17 重光勇哉 3
18 村上拓 3
龍谷大平安硬式野球部応援サイト全国高校野球選手権大会
'12/8/121回戦旭川工
(北北海道)
9-8
'12/8/172回戦東海大甲府
(山梨)
2-4

 

全国高校野球選手権大会 2012年(平成24年)

2012/8/12 1回戦
甲子園球場龍谷大平安硬式野球部応援サイト
vs 旭川工(北北海道)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 H E
旭川工 0 0 2 0 2 0 4 0 0 0 0 8 10 1
龍谷大平安 1 1 0 0 1 1 2 0 2 0 1x 9 17 0
  1. 試合詳細
  2. フォト
  3. メンバー成績
  4. 新聞記事1
  5. 新聞記事2
  6. 新聞記事3
◎バッテリー
【旭川工】:官野、太田、黒川―生田
【龍谷大平安】:田村、武本、杉本―平城
▼本塁打
井澤2(平)
▼三塁打
久保田(平)
菅家(旭)
▼ニ塁打
梅田(平)

※写真の無断複写・転載は固くお断りします。
龍谷大平安
(8) 井澤 6 3 3
(4) 梅田 5 2 1
(3) 久保田 3 2 0
(9) 高橋 6 4 1
(7) 有田 5 1 2
R7 村上 1 1 0
(5) 嶋田 5 2 1
(6) 基村 3 1 0
(2) 平城 4 1 1
(1) 田村 1 0 0
1 武本 0 0 0
1 杉本 3 0 0
旭川工
(6) 岸本 6 4 2
(8) 本田 3 0 0
8 佐藤 0 0 0
H7 高橋 0 0 1
1 太田 1 0 0
1 黒川 0 0 0
(4) 鈴木 4 1 1
(2) 生田 3 0 0
(7)・8 柳川 5 1 2
9 平間 0 0 0
(1)・7 官野 5 0 0
(3) 栗栖 3 1 0
(9)・8 菅家 5 3 1
(5) 松橋 3 0 1

龍谷大平安
42 17 9 5 6 3 0 11 3 0
旭川工
38 10 8 4 7 3 1 7 1 1
龍谷大平安 執念粘り
延長11回 打撃戦制す
龍谷大平安硬式野球部応援サイト ぐっと引きつけ、振り抜いた。
延長十一回1死満塁のサヨナラ機。龍谷大平安の6番嶋田は、スライダーを逆らわずに右方向へ。「落ちてくれ」。願いを乗せた白球が、前進守備の右翼手の頭上を超える。殊勲者は何度も拳を突き上げ、一塁側アルプス席も興奮のるつぼに。粘りに粘った「HEIAN」が夏の聖地で久々に笑った。
3時間を超す熱戦は井沢本人も「びっくり」の先頭打者本塁打で幕を開けた。だが、相手の技巧派左腕・官野の前に二回途中から9者連続凡退と苦戦する。4点を勝ち越された七回、再び井沢が反撃ののろしを上げる。「低めの変化球に手を出さなければ大丈夫」と、またも直球を完璧にとらえる。左翼席への2点本塁打で左腕をノックアウトした。
驚異の粘りは、あとがない九回2死から。四球の久保田、安打の高橋に続き、無安打の5番有田が左打席へ。「左腕は苦手。右腕になり『よっしゃあ』と思った」と言う。右前へ起死回生の同点打を放ち、延長サヨナラの歓喜につなげた。
3番久保田、4番高橋が高い出塁率を誇るからこそ5、6番の両2年生は「僕らがかえす」と重責を自覚する。打撃中心の調整が奏功し、チームは計17安打。もっとも走塁やバントの失敗など課題は解消できず、久保田主将は「もっと詰めないと」と引き締める。
京都勢は過去6季連続で初戦敗退しており、原田監督は「京都のために」と強調してきた。苦しみ抜いての勝利に、目には熱いものも。次に白星を挙げればチームは夏60勝の大台に並ぶ全国2位となる。「次からは平安のために一つでも多く勝つ」と指揮官。輝ける伝統を紡ぐ号砲が鳴った。
【京都新聞】(2012/08/13朝刊)

写真:9回同点タイムリーを放つ有田選手
写真提供:HEIAN Baseball Photo Life
※写真の無断複写・転載は固くお断りします。
「気持ちはエース」ピンチに粘投
背番号11 チーム”救援”
龍谷大平安硬式野球部応援サイト 七回、1点を勝ち越され、1死満塁のピンチが続く。龍谷大平安の右腕杉本が3番手としてマウンドへ。「出番があればやってやる」と気持ちを高めていた。2本の適時打を浴び、さらに3点を追加されても「絶対取り返してくれる」。背番号「11」は奮い立つ。
八回以降は直球で丁寧にコースを突く。九回2死一、ニ塁の危機はけん制で二走を仕留めた。延長十一回に2死二塁となっても「ここで点を取られたら厳しい」と、こん身の内角直球で相手3番を一ゴロに打ち取った。
サヨナラ勝ちの瞬間、杉本は一塁側ベンチで立ち上がって喜びを爆発させた。「興奮しました」と満面の笑みをこぼした。
京都大会ではエースナンバーを付けたが、大舞台では「11」。それでも「結果を残せていないから仕方ない」と腐らなかった。直球を内外角に投げ分ける投球を黙々と磨き、その成果を発揮した。
先発のエース田村は「僕がピンチをつくったのに粘ってくれた」と感謝し、捕手の平城は「マウンドでほえていた。こんなに闘志むき出しなのは初めて」と舌を巻いた。杉本は「気持ちは背番号『1』。コントロールを修正し、次も投げたい」。謙虚さと手応えが同居する表情は、さらなる成長を予感させた。
【京都新聞】(2012/08/13朝刊)

写真:7回救援に立ち、見事に抑えた杉本投手
写真提供:HEIAN Baseball Photo Life
※写真の無断複写・転載は固くお断りします。
俊足の”脇役”好判断
龍谷大平安の村上が延長十一回、サヨナラ機を広げるバント安打を決めた。1死一、二塁から三塁方向に打球を転がし、快足を飛ばした。直後に嶋田のサヨナラ打。「バントの指示はなく、後ろへつなぐためにはセーフティーバントが一番いいと考えた」と胸を張った。
50メートル5秒9で走る代走のスペシャリスト。九回、同点適時打を放った有田の代走として出場し、すかさず二盗を決めて勢いをぐっと高めた。「主役になれる打者がたくさんいるので、僕はいい脇役を務めたい」と誇らしげに語った。

龍谷大平安・原田英彦監督の話
選手はよくやってくれた。本当に苦しい試合だった。ベンチは最後まで諦めず、勝ちたい思いが強かった。投手の大量失点は誤算だった。攻撃でもミスが出たので、もう少し細かくつないでいきたい。

龍谷大平安・梅田二塁手
(延長十一回、左越え二塁打で出塁し、サヨナラのホームイン)「何としても出て、中軸につなごうと思っていた。それまでミスをたくさんしてたので、気持ちを込めて打席に入った」

龍谷大平安・基村遊撃手
「勝ててうれしかった。後攻だったので、気持ちを楽にして粘りの守備ができた。(チームの無失策は)自信になり、次の試合にもつながる」

龍谷大平安・武本投手
(同点の七回1死満塁で登板し、押し出し四球)「申し訳なかった。みんなに感謝です。ブルペンでの練習から、ボールカウントを悪くしないことを意識したい」

旭川工・佐藤桂一監督の話
積極的な打撃をしてくる龍谷大平安は強かった。官野は本来、切れのいいボールを低めに集められる。5点までに抑えてほしかったが、後半球威が落ち、継投をせざるを得なかった。


【京都新聞】(2012/08/13朝刊)

 
2012/8/17 2回戦
甲子園球場
vs 東海大甲府(山梨)
TEAM 1 2 3 4 5 6 7 8 9 H E
東海大甲府 0 0 1 0 1 0 1 1 0 4 10 0
龍谷大平安 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 9 1
  1. 試合詳細
  2. フォト
  3. メンバー成績
  4. 新聞記事1
  5. 新聞記事2
  6. 新聞記事3
◎バッテリー
【東海大甲府】:神原―石井
【龍谷大平安】:田村、井沢―平城
▼本塁打
渡辺(甲)
▼ニ塁打
基村、嶋田、有田(平)山本2、相原、渡辺(甲)

※写真の無断複写・転載は固くお断りします。
龍谷大平安
(8)・1 井澤 4 1 0
(4) 梅田 3 1 0
(3) 久保田 4 1 0
(9) 高橋 4 0 0
(7) 有田 3 2 0
(5) 嶋田 4 2 0
(6) 基村 4 2 1
(2) 平城 2 0 1
H 目賀田 1 0 0
(1) 田村 2 0 0
8 前本 1 0 0
東海大甲府
(6) 渡辺 4 3 1
(8) 斉藤景 3 0 0
8 板橋 1 0 0
(7) 山本 5 4 2
(2) 石井 3 0 0
(3) 秋谷 2 0 0
(5) 相原 4 2 1
(9) 斉藤浩 3 0 0
9 田中 1 0 0
(1) 神原 4 0 0
(4) 新海 4 1 0

龍谷大平安
32 9 2 9 1 2 2 6 0 1
東海大甲府
34 10 4 3 3 2 1 8 0 0
龍谷大平安 力負け
終盤粘りも主砲沈黙好機フイ
龍谷大平安硬式野球部応援サイト 2-4の九回2死一塁。龍谷大平安の代打目賀田がニゴロに倒れ、夏の挑戦は終幕した。140キロ台中盤の速球に、低めを突く変化球。「甲子園レベル」(原田監督)の相手エース神原を、打線は最後まで攻略しきれなかった。
初戦4安打完封の右腕対策として、打撃投手を近くから投げさせ目と体を慣らした。ただこの日、4番高橋ら中軸は鋭いスライダーで攻められる。「追い込まれる前に振る」「ボールになる変化球に手を出さない」。高橋は思い描いた青写真を徹底できず、最初の打席で低めの変化球を空振り三振し「パニックになった」。四回も変化球にバットが空転するなど4打数無安打。3番久保田も2度の好機で快音が出ず、「直球を狙ったが気持ちでやられた」と肩を落とした。
連打が出たのは、平城の右犠飛で1点を返した五回のみ。三回は二塁打の先頭基村が捕手のけん制で刺され、七回無死三塁の場面は3者連続凡退した。指揮官は「あそこで取れなかったのが大きい」と悔しがり、打っても相手守備が無失策で立ちはだかる。3点を追う九回1死一、三塁。基村の三遊間への痛烈なゴロは、三塁手に横っ跳びで好捕されて二塁でアウトに。反撃は1点で終わり、基村は「絶対に抜けたと思った。守備もしっかりしていて本当に強かった」と脱帽した。
高橋や久保田ら昨夏の甲子園組が9人残った。攻守で粗さもあり「怒ってばかりだった」と原田監督。「地力はある」とも言い続けた通り、初戦は九回2死から2点を追い付き、2回戦も最後まで粘った。一方で、全国の厳しさをあらためて痛感した。久保田主将は「隙のないチームをつくってほしい」と後輩に託す。夢への挑戦は、終わらない。
【京都新聞】(2012/08/18朝刊)

写真提供:HEIAN Baseball Photo Life
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エース気迫及ばず
龍谷大平安硬式野球部応援サイト エースの目には涙が浮かんでいた。八回途中、4失点で降板した龍谷大平安の田村は「相手の力が上だった」と言葉を絞り出した。
初回からピンチの連続だった。直球、変化球ともに甘く入れば長打にされた。三回、相手3番に外角高めの直球を左越え二塁打され、先制を許した。
さらに1点を追う七回。捕手に平城が「ナイスボール」と認める内角低めのこん身の直球を、相手1番打者に左翼席へたたき込まれた。「いいコースに投げても打たれた」と田村は唇をかんだ。「(田村の)強い気持ちは伝わってきたが・・・」と平城も悔やんだ。
昨夏の甲子園では救援した試合終盤、浮き足立って勝ち越し打を浴びた。その経験からメンタルトレーニングに力を入れた。この日も「崩れないように」と深呼吸と屈伸で心を落ち着かせ、エースの自覚を見せた。
心残りは尽きないが、聖地のマウンドは替え難い財産となる。「監督には身の回りのことまで指導してもらい、みんなは僕を受け入れてくれた。甲子園の経験を今後に生かしたい」と田村。恩師と仲間への感謝を胸に、最後は前を向いた。

緊迫の場面で救援
龍谷大平安硬式野球部応援サイト 1回戦で2本塁打を放った龍谷大平安のリードオフマン井沢が、公式戦初登板で憧れの甲子園のマウンドに立った。2点を追う八回、先発の田村が先頭打者に安打を許した緊迫の場面で救援し、「僕の投球を見せてやる」と気合に満ちていた。
1死一、二塁から適時打を浴びたものの、140キロ超の直球と鋭いスライダーを軸に、粘りの投球を見せた。「早く投げ終えてしまうのがもったいないくらい、最高のマウンドだった。後輩たちに伝えたいと胸を張った。

2年生コンビ存在感
龍谷大平安の5番有田と6番嶋田の2年生コンビが、ともに2安打と存在感を見せた。嶋田は「ヒットよりも二回の併殺打が悔しい」と目を真っ赤にして振り返り、有田は「3年生のために勝ちたかった」と唇をかんだ。
初戦でサヨナラ安打を放った嶋田は九回1死一塁で右前打を放ち、好機を広げた。「つなぐしかないと思った。思い切り振り切ったのが良かった」。七回に右中間二塁打を打った有田は「甘い球をしっかりたたけた」と相手エース神原にひるまなかった。
有田は高橋から「またここに戻ってきて頑張れ」と声を掛けられたといい、「新チームを引っ張る」と言い切った。嶋田は「春に甲子園に来るために、チームのレベルを引き上げたい」成長を誓った。甲子園でつかんだ自信と悔しさは新チームの出発点となる。
【京都新聞】(2012/08/18朝刊)

写真上:龍谷大平安のエース田村投手
写真下:8回から救援した井沢選手
写真提供:HEIAN Baseball Photo Life
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原田英彦監督の話
取れるところで取れなかったのが大きかった。ミスは多かったが、粘ることはできたと思う。このチームは自分が怒って怒って、ここまで来ることができた。さらに上に行くため、一から出直したい。

梅田二塁手
「(一塁の)久保田と内野をリードして、シフトを敷いて(二回には)併殺が取れた。亀岡グラウンドでやった練習の成果を、多くの人の前で出せてうれしかった」

杉本投手
(出番は訪れず)「田村が崩れた時に備え、ブルペンで準備していた。全員が『一心団結』というテーマと向き合えたので、悔いはない。3年間、田村と競い合えて良かった」

目賀田内野手
(九回に代打で出場)「甲子園では代打での出場しかないと思い一振りにかけて練習してきた。最後にチャンスをもらったのに結果を出せず、すごく悔いが残った」

前本外野手
(八回から出場)「去年は先発で出してもらって、今年はベンチ。その悔しさをぶつけたかったが・・・。(相手エースの球は)手元でピュッと来て打てなかった。悔しいです」

東海大甲府・村中秀人監督の話
伝統のある龍谷大平安が相手で、先制点を取れて良かった。4番の高橋を抑えられたのが大きい。最後まで何が起きるか分からないゲームで、神原は集中力を発揮してくれた。


【京都新聞】(2012/08/18朝刊)